人型ロボットの世界出荷、2026年上半期は約2万5,000台で前年の5倍超(IDC調べ)
米調査会社IDCの集計として、2026年1〜6月に世界で出荷された人型ロボットは約2万5,000台で、前の年の同じ時期より432.1%増えた、と、AgiBot が2026年9月30日の発表で紹介し、海外のメディアが伝えました。台数で最も多かったのは中国のAgiBot(智元機器人)で、8,600台を超えたとされています。

- 2026年上半期の人型ロボットの世界出荷は約2万5,000台。前年同期の約5.3倍(編集部の計算)
- AgiBot が8,600台超で全体の約35%を占め、世界1位とされる
- IDC は2030年に世界の出荷が75万台を超えると見ている
数字のまとめ
| 期間 | 2026年1月〜6月 |
|---|---|
| 世界の出荷台数 | 約2万5,000台 |
| 前年同期からの伸び | 432.1%増(約5.3倍) |
| 1位の会社 | AgiBot(中国)8,600台超・約35% |
| 2030年の見通し | 年75万台超(IDCの予測) |
432.1%増というのは、前の年の同じ時期の約5.3倍という意味です。逆算すると、2025年上半期はおよそ4,700台だったことになります(編集部の計算)。
AgiBot は、2026年9月に作ったロボットの累計が2万台に達したとも発表しています。これは IDC の数字ではなく、会社自身の発表です。
中国がどれだけ多いのか
同じ IDC の数字を伝えたほかの報道では、中国からの出荷が1万9,000台を超え、世界の約77.9%を占めたとされています。人型ロボットの量産は、いまのところ中国の会社が台数で大きく先行している形です。
この数字を読むときの注意
今回の数字には、気をつけたい点がいくつかあります。
- 集計の決まりが公開されていない。報道では、IDC が何を「人型ロボット」と数えたのか(上半身だけの車輪型を含むのか、研究用の小型機を含むのかなど)や、調べ方は示されていません。
- 数字の伝わり方。報道に付いていたグラフには「AgiBot から提供」と書かれており、首位の会社を通して出てきた数字です。
- 別の調査会社は別の数字。Counterpoint は同じ1〜6月の世界出荷を2万2,000台超、AgiBot を9,700台・43.1%と見積もっていました。同じ期間でも、数え方で台数も割合も変わります。
どの調査でも「前の年から何倍にも増えた」という向きは同じですが、台数そのものは幅を持って読むのが安全です。
出荷が増えた人型ロボットはどこで使われているのか
IDC の数字では、2026年上半期に出荷された人型ロボットの69%が、研究と教育、催しや展示での実演、政府のデータを集める拠点に向けたものでした。2025年の1年間ではこの割合が83.8%だったとされ、工場などの仕事の現場へ出ていく分が少しずつ増えている様子がうかがえます。ただし期間の長さが違う数字どうしの比べで、同じ期間どうしの比較ではありません。
まとめると、いま出荷されている人型ロボットの多くは、まだ「働く機械」よりも「研究と見せるための機械」です。
この記事の画像


- IDC が数えた「人型ロボット」の定義と、調べ方
- 会社ごとの順位の全体(報道に出ているのは1位だけ)
- 工場・物流など、仕事の現場に向けた台数の内訳
このページは、各社の公式発表と報道をもとに編集部が日本語でまとめたものです。価格・発売時期・仕様は発表の時点のもので、変わることがあります。最新の情報と購入の条件は、各社の公式サイトでご確認ください。当サイトはロボットの販売や紹介料を受け取る案内はしていません。