倉庫で働く人型ロボット「Digit」のAgility Robotics、11月2日の投票を経てナスダック上場へ
倉庫や工場で箱を運ぶ人型ロボット「Digit(ディジット)」を作る米 Agility Robotics が、上場のための手続きの大きな山を越えました。合併の相手となる Churchill Capital Corp XI が2026年10月13日に発表したところによると、合併の書類が米証券取引委員会(SEC)に認められ、株主の投票が11月2日に開かれます。
- 合併の登録書類(Form S-4)が2026年10月13日に効力を持った。株主の投票は11月2日
- 株主が資金を引き出さなければ、合わせて6億2,000万ドルを超える資金が入る見込み。うち約2億ドルは台湾の鴻海(Foxconn)が中心になって出す
- 新型の Digit 5 は3億ドルを超える確定した注文を得ているとし、早期の顧客への提供は2027年初めを目指す
どんな手続きなのか
Agility は、すでに上場している「特別買収目的会社(SPAC)」の Churchill Capital Corp XI と合併する形で上場します。SPAC は、ほかの会社と合併するためだけに作られた上場会社で、合併が成り立つと、相手の会社が上場会社として扱われます。合併のあとの会社の名前は Agility で、ナスダックの銘柄コードは「AGLT」になる予定です。
| 登録書類の効力 | 2026年10月13日(SEC が効力を認めた) |
|---|---|
| 株主の投票 | 2026年11月2日(臨時の株主総会) |
| 投票できる株主の基準日 | 2026年9月14日 |
| 入る見込みの資金 | 6億2,000万ドル超(信託口座の約4億2,400万ドル+株式の割り当て約2億ドル) |
| 割り当ての中心 | Foxconn(鴻海精密工業) |
| 合併が終わる見込み | 2026年11月 |
| 銘柄コード | AGLT(ナスダック) |
信託口座のお金は、SPAC の株主が投票のときに払い戻しを求めると減ります。6億2,000万ドルという数字は「払い戻しが無かった場合」の見込みです。
新型 Digit 5 とは
Digit は、2本の脚と2本の腕を持ち、倉庫で箱やかごを運ぶことを主な仕事にしている人型ロボットです。発表によると、新しい Digit 5 は人の近くで一緒に働いても安全であることを前提に設計し、持ち上げられる重さ、電池の持ち、手先の器用さを高める計画です。
会社は Digit 5 が3億ドルを超える確定した注文に支えられているとしていますが、その注文は、決められた節目を越えることや、製品の機能・仕様を満たすことが条件になっています。早期に使い始める顧客への提供は2027年初めが目標です。
この発表をどう読むか
人型ロボットを量産するには、工場や部品の調達に大きなお金が要ります。今回の上場は、その資金を株式市場から集めるための手続きです。Agility は倉庫の荷運びという仕事を先に決めて実際の現場に入ってきた会社で、その会社が上場まで進むかどうかは、人型ロボットが「研究の機械」から「お金を生む機械」に変われるかを見る1つの目安になります。
一方で、投票の結果や、払い戻しでどのくらい資金が減るかは11月2日まで分かりません。
- 11月2日の投票の結果と、払い戻しの後に実際に入る資金の額
- Digit 5 の持てる重さや電池の持ちの具体的な数字
- Digit 5 の値段と、注文した会社の名前
このページは、各社の公式発表と報道をもとに編集部が日本語でまとめたものです。価格・発売時期・仕様は発表の時点のもので、変わることがあります。最新の情報と購入の条件は、各社の公式サイトでご確認ください。当サイトはロボットの販売や紹介料を受け取る案内はしていません。