AGIBOT、ロボットの「実際の仕事量」を測る指標「Worken」を発表

人型ロボット企業・市場発表・報道 2026年10月29日|ロボット.shop編集部がまとめた日 2026年10月30日

中国のロボット会社 AGIBOT(アジボット)が、2026年10月29日に上海で開いたイベント「AGIBOT Innovation Day 2026」で、ロボットの生産性を測る新しい指標「Worken」を発表しました。共同創業者で会長兼CTOの Peng Zhihui 氏らが説明したと、ロボット専門媒体の The Robot Report が伝えています。

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イメージ画像(AIで作成・実物ではありません)。ロボットの場面を表したもので、記事の機種や会社とは関係ありません。写っている2体はこのサイトのキャラクターです。
このニュースの要点
  • Worken は「Work(仕事)」と「Token」を合わせた言葉。稼働しているロボットの数 × 自律して動いた時間 × 基準に対する出力の効率、で測る
  • 同じ場で、重い作業向けの両腕ロボット「G2 Max」(両腕で最大40kg)や、ロボット向けOS「Link-U OS 1.0」などを発表
  • 直近で生産ラインを離れたロボットは2万台と報じられ、2026年上半期のヒューマノイド出荷台数は IDC の報告で首位とされている

何が発表されたのか

目玉は新しい指標 Worken です。ロボット産業ではこれまで「何台作ったか」が注目されがちでしたが、Peng Zhihui 氏は、ロボットが実際の現場でどれだけ生産的な仕事をしたかに答える必要があると述べたとされています。

Worken の式稼働中のロボット数 × 自律稼働時間 × 出力効率比
1つ目の要素実際の現場で作業しているロボットの台数
2つ目の要素自分で判断して作業に使った時間
3つ目の要素基準値と比べた作業の出力

指標の名前は「Work」と「Token」を組み合わせた造語です。Token は生成AIが文章の量を数える単位として知られる言葉で、AIの出力量の数え方になぞらえた命名とみられます(ここは編集部の読みで、会社の説明ではありません)。

3つの要素は何を数えるのか

記事によると、AGIBOT は Worken を「実際に役立った知的な作業時間」と説明しています。1つ目の「稼働中のロボット数」は、作っただけの台数や在庫ではなく、現場で実際に作業している台数を数えます。2つ目の「自律稼働時間」は電源が入っていた時間の合計ではなく、人の手を借りずに作業していた時間です。3つ目の「出力効率比」は、決めた作業について、決まった手順で働く人が仕上げる量などを基準にして、どれだけの成果を出したかを比べます。

同じ台数を入れた現場でも、どれだけ自分で動けるか、人が手を出す回数、合格した作業の量によって生産性は変わる、というのが会社の考え方です。会社は、機械は年とともに値打ちが下がる一方で、ソフトやAIの改良で同じ機械がより多く働けるようになる可能性にも触れ、作業の量を一生分の費用と並べて見れば導入の価値を判断しやすくなるとしています。Worken は導入先のデータで今後も手直しする、まだ途中の枠組みだと説明されています。

同じイベントでは、中国経済情報社と中国情報通信研究院の上海の拠点がまとめた「2026年 身体を持つAI 産業イノベーション報告」も公表され、Worken と AGIBOT の導入例が取り上げられたと伝えられています。

同じ日に出た製品と技術

名前報じられている内容
G2 Max21自由度の重作業用ロボット。両腕で最大40kg(88ポンド)、作業の高さは0.1〜2.5m(0.3〜8.2フィート)
Link-U OS 1.0身体を持つAI向けのOSで、会社は業界初としている。2026年末までにオープンソース化する予定
GO-3 Preview次世代の基盤モデル(ロボット向けのAIの土台)。複数の評価で首位としている
WITA-Omni 1.0会話と声・動作をつなぐ対話向けのモデル
MEgo Glove触った感覚のデータを集める手袋型の機器(Air版とUltra版)
OmniHand 3 シリーズロボットの手(Lite・標準・Ultra)と、触覚つきの掴み具 OmniPicker 3

このほか、AHA3というハードウェアの土台(液冷、IP67の防塵防水の関節)や、自分で学び直す仕組みを持つ AGILE という枠組みも紹介されました。

数字で見る

生産ラインを出たロボット2万台(前の月に報告された数)
ヒューマノイド出荷台数2026年上半期に世界首位(IDC の報告)
参加している大学255校
パートナー企業511社
開発者8万人以上

これらは会社側の発表を媒体が伝えた数字で、第三者が確かめたものではありません。

使われ方の例

発表では、コンピューターメーカー Longcheer のタブレット生産ラインでの部品の搬送、半導体の組み立て・検査、工作機械への材料の出し入れ、物流、広州メトロや長隆での来場者への案内などが例に挙がりました。

この発表をどう読むか

Worken は会社が自分で決めた物差しで、他社が同じ式で測るとは発表されていません。それでも、「作った台数」から「働いた量」へ話を移したいという狙いは読み取れます。式のうち「稼働している台数」と「自律で働いた時間」は、実際の導入先の協力がないと数字が出せないため、今後どこまで具体的な値が公表されるかが焦点になりそうです。

ヒューマノイドの出荷台数の位置づけは、IDC の出荷調査の記事も合わせて読むと分かりやすくなります。

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2026年10月20日時点で、まだ発表されていないこと
  • Worken の具体的な数値(会社全体や導入先ごとの値)をいつ公表するのか
  • G2 Max や OmniHand などの値段・発売時期
  • 日本での販売や導入の予定
出典(編集部が原文を読んだ発表・報道)
  1. AGIBOT introduces Worken to measure robot productivity at AGIBOT Innovation Day 2026(The Robot Report)(2026年10月29日)

このページは、各社の公式発表と報道をもとに編集部が日本語でまとめたものです。価格・発売時期・仕様は発表の時点のもので、変わることがあります。最新の情報と購入の条件は、各社の公式サイトでご確認ください。当サイトはロボットの販売や紹介料を受け取る案内はしていません。

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