手術支援ロボット「ダビンチ」を使った心臓のバイパス手術 運営者の体験と、いまの保険の扱い
このサイトの運営者は約11年前、手術支援ロボット「ダビンチ」を使った心臓の冠動脈バイパス手術(CABG)を受けました。この記事では、運営者が話した体験をそのまま書き、あわせてダビンチの最新機種と、ロボットを使った手術の今の保険の扱いを、メーカーと国の資料で確かめてまとめます。
- 運営者は約11年前、ニューハート・ワタナベ国際病院(東京都杉並区)で、ダビンチを支援に使った小さく切る心臓の手術(MICS)で冠動脈バイパス手術を受けた
- ダビンチの最新機種「ダビンチ 5」は、日本で2024年2月15日に承認され、2025年7月に販売が始まった
- 2025年11月の厚生労働省の資料では、保険が使えるロボット手術は32項目。心臓は弁の手術が入っていたが、冠動脈バイパス術は一覧に見当たらなかった
運営者の体験(約11年前)
ここからは運営者が話した内容です。個人の体験で、同じ病気の人に当てはまるとは限りません。手術を決めるのは、医師との相談です。
| 病院 | ニューハート・ワタナベ国際病院(東京都杉並区。運営者は「ニューハートクリニック」と呼んでいた) |
|---|---|
| 執刀 | 渡邊先生(表記は病院の公式サイトに合わせた) |
| 手術 | 冠動脈バイパス手術(CABG)。小さく切る心臓の手術(MICS)の支援としてダビンチを使った |
| 入院 | 約10日間 |
| 支払い | 約50万円(差額ベッド代・雑費などを含む。当時・運営者の場合) |
運営者によると、当時は手術のすべてをロボットで行う方法(運営者の言う「フルダビンチ」)は保険の対象ではありませんでした。そのため、保険が使える MICS の手術の支援としてダビンチが使われました。胸の真ん中を切る通常のバイパス手術なら1か月ほどの入院になるところ、入院は10日間ほどだったと話しています。
費用は、健康保険と高額療養費制度が使え、差額ベッド代や雑費などを含めて約50万円の支払いだったといいます。また、すべてをロボットで行う方法なら、費用は400万円ほどで、入院は4日ほどでバイパス手術ができる、と当時説明を受けたとしています。これは当時、運営者が説明を受けた目安(個人の記憶)で、今の費用ではありません。
その後の通院(ロボット手術とは別の治療)
運営者はその後も同じ病院に通い、カテーテルを使う治療として、不整脈の治療(アブレーション)を1回、狭くなった血管を広げる治療(PCI・ステント)を2回受けました。どちらもダビンチの手術ではありません。
2023年8月のカテーテル検査では、バイパスでつないだ血管に問題はなかったといいます。今は問題なく、普段どおりの生活ができていると話しています。これも個人の経過で、治療の効果を一般に示すものではありません。
そのときの様子は、運営者が自分の YouTube チャンネルに短い動画で残しています。
ダビンチとは(メーカーの発表から)
ダビンチは、米インテュイティブサージカルの手術支援ロボットです。医師が操作台(コンソール)で手元を動かすと、患者の体に入れたロボットの腕と専用の器具がその動きをなぞります。日本では2009年に国の承認を受け、2012年の前立腺がんの手術から保険の対象になりました。
| 項目 | ダビンチ 5(最新機種) |
|---|---|
| 日本での承認 | 2024年2月15日 |
| 保険適用の開始(機器) | 2024年4月1日 |
| 日本での販売 | 2025年7月から |
| 心臓外科での適応 | 心停止下で心内操作を行う手術に限る |
| 主な特徴(会社の説明) | 従来の機種の10,000倍以上のデータ処理能力、器具の先の力が医師の手元に伝わる仕組み(フォースフィードバック)、解像度4倍の3D映像 |
いま、どこまで保険が使えるか
運営者が手術を受けた約11年前と比べると、ロボットを使った手術で保険が使える範囲は広がっています。
- 厚生労働省の資料(2025年11月20日)では、2012年度の前立腺がんの手術から改定のたびに対象が増え、保険が使えるロボット手術は32項目とされています。
- その一覧のうち心臓の手術は、胸腔鏡下弁形成術と胸腔鏡下弁置換術(心臓の弁の手術)でした。
- 冠動脈バイパス術(CABG)をロボット支援で行うものは、この一覧に見当たりませんでした。2026年度の改定に向けて学会から出された15件の提案の一覧にも入っていませんでした。2026年度の改定で加わったかどうかは、確認できませんでした。
- メーカーは、2024年度の改定までに36術式が保険の対象になったと説明しています(数え方が国の資料と違います)。
保険が使える手術では、高額療養費制度で、1か月の自己負担に上限があります。上限額は年齢や所得によって違います。自分の場合にいくらになるか、受けたい手術が保険の対象かは、病院の窓口や加入している健康保険に確かめてください。
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- 冠動脈バイパス術のロボット支援が、2026年度の改定で保険の対象に加わったかどうか
- ロボット支援の冠動脈バイパス術を、いまどの病院で受けられるか
- インテュイティブサージカル、手術支援ロボット「ダビンチ」の最新モデル「ダビンチ 5 サージカルシステム」を日本で販売開始(インテュイティブサージカル)(2025年6月9日)
- 内視鏡手術用支援機器を用いた内視鏡手術に対する評価について(厚生労働省・診療報酬調査専門組織 技-2)(2025年11月20日)
- 高額療養費制度を利用される皆さまへ(厚生労働省)(2026年7月31日)
- ニューハート・ワタナベ国際病院(病院の名前と表記の確認)(2026年10月20日)
このページは、各社の公式発表と報道をもとに編集部が日本語でまとめたものです。価格・発売時期・仕様は発表の時点のもので、変わることがあります。最新の情報と購入の条件は、各社の公式サイトでご確認ください。当サイトはロボットの販売や紹介料を受け取る案内はしていません。