人型ロボットを介護施設へ ドーナッツロボティクスとチャーム・ケアが資本業務提携、3億円を出資
人型ロボット「cinnamon(シナモン)」を作るドーナッツロボティクス(東京都港区)と、介護付き有料老人ホームを運営するチャーム・ケア・コーポレーション(大阪市北区)が、2026年8月31日に資本業務提携を発表しました。チャーム・ケアがドーナッツロボティクスの株を3億円で引き受け、介護の職員と人型ロボットが一緒に働く新しい介護の形を目指します。

- チャーム・ケアがドーナッツロボティクスの普通株を3億円で引き受ける
- cinnamon は2026年7月からチャーム・ケアの施設で試験的に使われ、いまは主に入居者との会話を担当
- 次はナースコールへの対応、その後ほかの仕事へと段階的に広げる計画。見回りの機能はできあがっている
何が決まったのか
今回の提携は、お金の出し合い(資本)と仕事の協力(業務)の両方を含みます。チャーム・ケアは3億円を出してドーナッツロボティクスの株主になり、両社は長い期間をかけて介護の現場に人型ロボットを入れていく共同の事業を進めます。
| 2026年7月 | チャーム・ケアの施設で cinnamon の試験的な導入が始まる |
|---|---|
| 2026年8月31日 | 資本業務提携を発表(3億円の出資) |
| 2026年末 | 報道機関と取引先向けの催しで、共同の計画と独自の技術を発表する予定 |
cinnamon は施設で何をするのか
いまの cinnamon の主な仕事は、入居者と話すことです。次の段階でナースコールへの対応を任せ、その後、施設の中のほかの仕事へと少しずつ広げる計画です。夜間などの見回りの機能はすでにできあがっており、さらに強くしていくとしています。
ドーナッツロボティクスは、騒がしい場所でも身ぶりでロボットを操れる仕組みについて特許を出願中です。また、海外で作られたロボットの体を、半導体の部品を替えたり国内で組み立てたりして、国産の体に置き換えていくとしています。
会社自身が書いている課題
発表文には、課題もはっきり書かれています。人型ロボットを自由に動かすためのAI(見たものと言葉から動きを決める VLA と呼ばれるAI)は、世界のどこでもまだ完成していないこと、そして高齢者の介護に使うには、ほかの場所よりも強い安全対策が要ることです。社長は、数年後には動きが大きく良くなると見込んでいますが、具体的な時期は示していません。
この発表をどう読むか
介護施設を運営する会社が、ロボットを買うだけでなく作る会社に出資したことは、現場の声を開発に直接入れていく形と言えます。一方で、人型ロボットが入浴や移乗(ベッドから車いすへ移すなど)のような体を支える介護をする段階には、発表のどこにも触れられていません。当面は、会話、見回り、呼び出しへの対応といった、職員の手間を減らす仕事から始まります。
- cinnamon の大きさ・重さ・電池の持ちなどの仕様(発表文に記載なし)
- ナースコールの対応を始める時期
- チャーム・ケアのどの施設に、何台入れるのか
このページは、各社の公式発表と報道をもとに編集部が日本語でまとめたものです。価格・発売時期・仕様は発表の時点のもので、変わることがあります。最新の情報と購入の条件は、各社の公式サイトでご確認ください。当サイトはロボットの販売や紹介料を受け取る案内はしていません。